第30回 予防医療を知る、ココロとカラダの学校 VOL.3 ~健康診断結果の読み方を学ぼう~を開催しました

ソロ活サロンiki-ikiでは、「できる限り長く、自らの力で、最後まで生きるための力をつけていこう」をミッションに掲げて、様々な活動をしています。
第3回目のいきいき学校を2025年6月21日に開催しました。テーマは「予防」。
自らの健康診断結果を予防医療という視点からチェックする方法を学びました。

平均寿命は延びていても健康寿命はさほど延びていない?

講師の海風診療所の沼田光生院長は、「医療の進歩によって、平均寿命が延びていくのに、健康寿命と平均寿命の差は縮まっていない」ことを指摘されます。誰もが日常的な介護を必要とせずに、できる限り自立した生活を長く送りたいと願っていて、介護が必要となった原因の調査結果からは原因の多くは予防可能であることが分かっているのに、実際に病気が原因で寝たきりとなる人は減りません。

病気になってしまってから治療するよりも、病気になりにくい心身をつくることを意識して生活することで、健康を維持していくことが今後ますます求められるでしょう。自分の未来の姿を考えたとき、健康寿命をどうやって伸ばせるのかを知り実践していくのが、ソロ活サロンiki-ikiです。

健康診断結果を病気診断のみに活用するのは「もったいない」

一般的な健康診断(法定健診)や人間ドックで使われている基準値は、健康と考えられる人の95%が含まれる範囲です。実際の検査数値が基準値を外れていると、「健康ではない可能性が高い」=「病気の可能性がある」と判定されることがあります。一方で、この基準値におさまっているから大丈夫なのか?というと、大丈夫と言い切ることはできません。

通常の健診結果では表面的に異常なしでも、健康と病気の間にある状態があるからです。いわゆるグレーゾーンの「未病」と言われる状態。沼田院長は、「医療は病気を治療するためだけではなく、グレーゾーンの位置から、病気を遠ざけて健康のほうに持っていくアドバイスをする予防医療に力をいれるべきだ」と語ります。

今回の講座では、健康診断結果や簡単なセルフチェックを用いて、予防医療的な見方で「炎症」がないかどうか確認を行いました。実際の自分の健康診断結果の数値と照らしあわせたり、自覚症状のある不調でセルフチェックをして、自分の身体の「炎症反応」の見方を学ぶことができました。

あくまでも健康診断結果からわかる範囲なので、もし気になることが見つかった方は、詳しい検査が当施設でできることも教えていただきました。

健康寿命を延ばしていきたい

20代から70代までの年齢層で、最後に質疑応答もたくさん重ね、あっという間の1時間の講義が終了しました。今回は炎症体質に焦点をあてましたが、他の項目についての見方も教えてほしいというリクエストをたくさんいただきました。今後シリーズ化も検討したいと考えています。

参加者の方には、沼田先生から「胃と腸のセルフチェック」の宿題のキットが手渡されました。皆さん試されましたか?
スタッフも早速セルフチェックを行ってみました。結果はまた次回お会いしたときのネタにしたいと思います。

次回のいきいき学校、開催は10月の第3土曜日の予定です。

カフェタイムはスイーツの盛り合わせ

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